【第十二回】リモートワークの為に何が必要か

皆様久々の更新失礼いたします。

キューブ・エス中村です。

さて、突然ですが昨今のコロナにより日本では「リモートワーク」が

出来る環境を持った会社が飛躍的に増えました。

弊社でもリモートワークに関しては業務が増え、

また、ご相談を良く受ける様になりました。

また、一方で「リモートワークはしたいけど、何をすれば良いかが判らない」

と言う御相談もこの半年間、非常に増えている印象です。

実際、リモートワークを実現する為には沢山のハードルがあり、

これらのハードルをちゃんと考えた上での対応が求められます。

ですが、実際リモートワークを実現している企業の多くのケースで、

これらのハードルについて議論不十分のまま

運用段階に入ってしまっている事が見られます。



では、何を議論すれば良いのでしょうか?

その紐解きの為には、リモートワークの特性を考える必要があります。

リモートワークは簡単に言うと

 ・社内多くの社員が      :多数の環境からの接続

 ・自宅のインターネット環境から:不特定多数の環境からの接続

 ・社のリソースに接続して   :漏洩の危険性の考慮

業務を行なう事であり、通常は社内のリソース(ファイル共有サーバ等)を介した

社内の共有を会社に出勤せずともできる様にするための物と考えられます。

となると、多数の社員の環境からは接続出来ないといけない半面、

通常ある程度分散されるべき通信が分散されず、

ボトルネックが出来る事を考慮しないといけませんし、

不特定多数の環境から接続に来ることを考慮すると、

善意多数の社員は疎通許可を行なう必要がありますが

一方、悪意不特定多数のクラッカーが接続を試みる事は勘案する必要があります。

何より、通常セグメント分割やローカル環境からしか使えない

接続の規制をかけられている社内リソースを

接続方法を限定してでも外部公開する行為なわけですので

ここに一定の規制を立てないといけません。



ではどうやって行なうのか?これが非常に高いハードルになり、

また、非常に難しい問題であるが故に

「だったらリモートワークなんてやれなくても良い!」と

判断する企業上層部が居る会社。これもまたあるのが事実です。

と言う訳で、その様なハードルを1つずつクリアしていく為の

考慮すべき点を、次回以降、それぞれに分割して

詳細に解説していこうと思います。

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弊社 合同会社キューブ・エスはネットワークのプロとして

お客様に安全、且つ十分なネットワーク、システムを提供する事を社是としています。

リモートワークは実現できた、でも安全とは言い難い。

回線の速度が社員の潤沢な業務使用に耐えられない

そもそもセキュリティに不安がある。。。等々

リモートワークに関するご相談は弊社にご連絡下さい。

多方面にわたる潤沢なシステム、及びセキュリティに関する知識があり

安全で利便性の高いシステムの構築を実現いたします。

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【第十一回】リモートアクセスVPNの有効性

皆様久々の更新失礼いたします。

キューブ・エス中村です。

 

さて、最近、弊社にも以前と比較してリモートアクセスVPNの接続に関して

様々ご相談が舞い込んでくる様になりました。

 

昨今の台風や地震発生に伴う出社停止、又は時短勤務

年末年始等の長期休み中の業務上の問題発生時の対応可用性向上等

他にも現在世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスや

インフルエンザのパンデミックが発生した場合などでも

通勤による罹患の危険性を避けて自宅から業務ができますし、

世界・日本各地を飛び回るお仕事をされている場合でも

通信自体が暗号化される事で、いつでもどこからでも

安全に社内情報に外部からアクセスできた場合、それだけで

比較的簡単に解決する問題が大量にあり、業務効率が上がる為

弊社としても非常にお勧めのソリューションの一つです。

 

また、最近では業務改善の一環として有効なだけではなく

遠隔業務者、在宅勤務等にも有効であり、

USBメモリ等の対策を施したPCだけが使用できるなど

接続可能なPC自体に制限をかける事でより安全に

より効果的に利用する会社が増えてきています。

 

ただ一方、管理者の立場からすれば、リモートアクセスVPNが

利用できるという事は、広く開けたインターネット側からの

第三者を含めたアクセスを受け入れる事が出来る様に

すると言う事に他ならず、ご希望をお伺いに行ったその場で

不安を同時に漏らされるケースも少なくありません。

便利なツールも使い方を間違うと、時に脅威となり、

情報漏洩等、日常を脅かす可能性すらあるのは

皆さまご存知の通りです。

 

そこで、弊社としてはいくつかのソリューションを準備し、

比較的管理簡単に、そして安全に運用をして頂く術をご提案させて

頂いております。

 

例えば、単なるパスワード認証にて接続するよりも

事前に準備した証明書を鍵として利用する事で

より強固なソリューションを提供する事も可能ですし

比較的安価なものでも専用機器を導入すれば

認証ユーザー別にACLを設定し、利用可能リソースを

限定する事も可能です。

これ等の設定は初回設定時のみ社内でしかできないという様な

設定も可能な為、非常に安全に運用して頂く事は可能です。

 

災害、大雨、そして人口密集地による爆発的感染等

日本は地理学的にも非常にリスクが高い割に対策が遅れている日本ですが

事前に導入をしておけば何が起こったとしても憂いなしです。

もし、リモートアクセスVPNにご興味があります場合は、

一度お気軽にご相談下さいませ。

【第十回】公衆無線LANとの付き合い方

こんにちは

キューブ・エス 中村です。

 

さて、突然ですが、スマホの台頭により

昔は一部でしか存在しなかった公衆無線LANですが

最近はあちらこちらに出回っています。

コンビニエンスストアや携帯ショップでは

無料で使用できるのは当たり前、

ジャンクフード、コーヒーショップ、ファミレスでさえ

使用できるところは最近多くなってきています。

 

皆さんはこの公衆無線LANを

どの様にお使いでしょうか?

 

少し前に流行ったノマドワーカーの皆様などは

非常に使い勝手は良く、また無いと困ると仰る方もいるでしょう。

一方、自宅外のWi-fiに安易な気持ちで接続して

安全かどうかわからない。。。と言う声もちらほら聞こえてきます。

 

では、これらのWi-fiに接続して本当に問題は無いのでしょうか?

 

私が良くお客様に言われて返答している内容は

「通信の暗号化がしっかりされていれば大丈夫。

暗号化がされていない場合は自分で暗号化すればまだマシ。

総じて、自分が設置したWi-Fi SSID以外は基本的に信じてはいけない」

と言う内容です。

 

これはWi-Fiは暗号化されてなければ簡単に接続出来るのですが

暗号化されていないという事は無線でもれなく空中に放出している電波に

貴方のPC、スマホ等で使用したサイトの自動・手動認証情報を

まき散らしている状態であるとも言えるからです。

要は公衆無線LANの電波を全てパソコンでキャプチャすれば、

これらのデータの内、暗号化されていないデータを解析する事で

情報は容易に取得できてしまう恐れがあるという事です。

 

では使わない方が良いのか?

。。。私はそうは思っていません。

せっかく解放してくれているWi-Fi、有難く使用したいものです。

 

ただ、その為には一つ注意点があります。

タダで使用できるWi-Fiは、

昔流行ったタダで使用できるプロキシに類する

「サーバ(AP)側で通信を抜かれる危険性」について

重々検討しておく必要があります。

 

要は、APとゲートウェイの間に

パケットキャプチャ等を仕込まれていれば

平文通信は筒抜けで判ってしまう事、

その環境において、そのWi-Fiサービスを使用する為の

アカウント登録におけるパスワード等は

完全に知られてしまう恐れがあるという事です。

 

例えば、メールアドレスとパスワードを登録させて、

それらをキーに認証すれば使用できるフリーWi-Fiがあった場合

勿論登録サーバを管理する業者側には

あなたのメールアドレスとパスワードはわかります。

旅先で見つけたフリーWi-FiっぽいSSIDに繋げてみたところ

登録すれば使えるよ!って出てきたとして、この管理業者が

貴方のメールアドレス、パスワードを悪用しないとは限りません。

また、その後、httpsで暗号化された通信であったとしても

どこのサーバとやり取りをしたかは記録する事が可能です。

 

そこで、オススメしたいのはリモートアクセスVPN環境です。

低スペックで構いませんので、クラウド環境化にLinux等のサーバを準備し、

そのサーバと社内、及びクライアントからVPNを接続します。

VPNの場合、通信は暗号化され、カプセル化された暗号通信のみが

本回線を通っていきますので、フリーWi-Fiの管理者側で

これをキャプチャしていたとしても、PCとVPNサーバ間に

大量の通信が発生している事しかわかりません。

また、接続時に証明書を使用するL2TP等を選択した場合

発行された証明書を持ち得ていなければVPNの

リクエストも出せませんのでより安全と言えると考えます。

 

もし、御社がリモートワーク等を許可するのであれば

是非ともVPNサーバをもっておく事をお勧めします。

弊社であればSOPHOSしかり、Ciscoしかり、YAMAHAしかり

あらゆる構成でVPNの接続をお客様と検討させて頂きますよ!