【第二回】家庭用ルータと業務用ルータの違い

皆様こんにちは。キューブ・エス中村です。

第二回目は1回目に続きルータについて簡単にご説明をさせて頂きます。

 

良く弊社のお客様からもご質問頂く事なのですが、

今まで家庭用のルータをご利用されていたお客様が

CiscoやYAMAHA等の業務用ルータを導入される際に

よく

「業務用ルータって何が違うんですか?」

と言われる事があります。

 

答えとしては一言で言うと、やはり全然違います。

その中で、特に顕著なものをいくつか紹介させて頂きます。

 

■接続許容人数がはるかに多い

例えばセッション数だけで言うと、某社家庭用ルータの場合、

同時NATセッション数が800との事です。一般的には多くても数千まででしょう。

一方CiscoのC841M等では数万セッションのNATが可能です。

 

例えばgooglemapsを1ページ開けている場合、1ページで100セッション程度

youtubeを開けている場合は50セッション程度、

iTunesを開けている場合は200セッション程度NATセッションを消費します。

800しか使用できないルータの場合、なんと4台が一斉にiTunesを使うと

他のページやメール等が一切使用できない計算になります。

一方、C841Mでは全然余裕です。(Ciscoも実効台数は100台前後を見込んでいるとの事です)

この様に業務用ルータを使用すれば、同時セッション数が多い為、

多数の機器をストレスフリーに同時使用する事が可能になります。

 

■対応プロトコルがはるかに多い

某社のルータやISP配布ルータはルーティングプロトコル一つを取ってもRIP、RIPv2だけ

片やCiscoだとRIPv1、RIPv2、OSPF、EIGRP、BGP等も使用可能である等、

また拠点間VPNを実現するIPsecやGREが使える事、

リモートアクセスVPNが独自で使えるL2TP、PPTP等も設定だけで使える事は

有効に使える余地があります。

 

■壊れにくさと保守面

某社の家庭用ルータやISP配布ルータの場合、

これはあくまで実体験に基づくものでしかありませんが

今まで現場で何度も故障事例を見てきました。

 

しかもこれらのルータの場合は保証を受け持つのは購入した家電量販店やISPであり

最悪の場合はネットワークが止まっている間急いで買いに、又は交換に走り

あまつさえ同型機があっても再設定が必須になることが多々あるかと思います。

 

一方、業務用ルータは年間保守に1年継続で加入する事が可能であり、

万が一の故障時は数時間以内に独自の配送手段を使ってでも届けてくれる事が殆どです。

しかも設定は設定情報をコマンドで残しておけば、流し込みだけですぐにでも

設定再現にて使用可能ですし、何よりそもそも堅牢で壊れにくいというのが

大きな特徴の一つです。

 

弊社では業務用ルータ一般の取り扱いと共に、設定、保守のご相談を承っております。

中でもCisco、YAMAHA、Fortigate、SOPHOS等、多数のルータ設定が可能ですので、

もしご検討の際はぜひともお気軽にご相談下さいませ。